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古谷 一幸; 榎枝 幹男
プラズマ・核融合学会誌, 74(5), p.442 - 447, 1998/05
低誘導放射化フェライト鋼は核融合原型炉の候補構造材として広くその基礎物性の研究がなされている。これと平行して、低誘導放射化フェライト鋼によるブランケット構造体の製作技術の開発が進められている。本報では、構造体製作技術開発の主要な成果である、F82H鋼のHIP接合技術の最適化と、それを用いた模擬第一壁パネル小試験体の製作について、これまで得られている研究結果をまとめた。
小田 将広*; 倉沢 利昌; 黒田 敏公*; 秦野 歳久; 高津 英幸
JAERI-Tech 97-013, 141 Pages, 1997/03
核融合原型炉のブランケット構造材料として低放射化フェライト鋼F-82Hが開発された。それを用いた構造体製作技術を確立することが必要である。原研ではブランケット構造体製作手法として高温静水圧接合(HIP)法を採用している。そこで、本研究ではF-82HをHIP接合させるための接合条件の選定及び接合材の機械的特性を取得することを目的とした。その結果、十分な接合を得ることのできるHIP条件及び後熱処理を見出した。また、適切なHIP処理による接合材は未処理母材と同程度の機械的特性を持つことを確認した。さらに、構造体製作を想定した溶接部の接合模擬試験では、溶融-再研磨面のHIP接合は最適接合条件に従えば十分な接合が得られることが示された。